アイサンガールズ
アイサンガールズプロジェクト

わたしたちの歴史は、財団法人から学校法人に組織変更した昭和26年から遡ること、明治38年私立愛知高等裁縫女学院創設から始まっています。その後、昭和36年に愛知女子工芸高等学校(旧私立愛知高等裁縫女学院)を愛知工芸高等学校(現愛知産業大学工業高等学校)に改称し、入学生を女子から男子に切り替えるまでの間、一貫した女子教育に取り組んできました。この女子教育のDNAは、100年以上経った今でも脈々と引き継がれています。今回は、大学をはじめ、設置する学校に在籍する女子学生たちにスポットを当て、彼女たちの輝いている今を紹介します。





interview01

美容

名古屋美容専門学校
美容学科

山下 美奈恵さん
Minae Yamashita

力強く、頼もしい女性

美容専の前田先生から「東京表参道のサロンに就職が決まっています」と事前に聞いていた。勝手に、憧れが強い少し軽い女子学生、というイメージを持って3階の職員室を訪ねた。40分ほどお会いしたが、その先入観は、見事に崩された。その内面は、ひと言で表現すれば「力強く、頼もしい女性」であった。中学生の時から何となく美容師に憧れていたという彼女。高校卒業後の進路選択は迷いなく、美容専門学校進学。名古屋市内に多くある美容学校から名古屋美容専門学校を選んだのは「ONとOFFがはっきりした、まじめな先輩が多かったから」と事前チェックもしっかりしている。

東京で腕を磨きたい

「東京での就職は、入学した時から決めていました。ファッション、スタイリストの先端で自分を試したい、腕を磨きたいという気持ちが強い」と話す。その視線は、しっかりと前を見つめている。質問している側もわくわくしてきた。目標、努力、やる気が一体になっている。就職は先生の手を借りず自己開拓。先生も「自分でやる学生は、どんどん背中を押してやらせます」と山下さんを頼もしそうに見つめている。就職活動は、ネットで下調べして訪問するという。お客さんになってサロンの雰囲気を感じに行くこともあるという。前向きで積極的な20歳。彼女からプロフェッショナルを目指す専門学校で勉強し資格を取得する良さを感じた。

お客様を幸せな気分にしたい

「自分がスタイリストとして手掛けたお客様が、満足して笑顔になっていただけたら、うれしいです。その実力を付けることが今の目標です」と働くことが待ち遠しいようだ。
「自分で手掛けたヘアなどを撮影して、インスタグラムへ載せたり、専門雑誌へ投稿したりするため、一眼レフカメラを購入しました。カメラの撮影技術も勉強中です」と彼女の口からは、学ぶこと、技術を身につけることの楽しさが、次から次へと出てくる。人に幸せな気持ちになっていただく、それが自分の喜びとなる、10年後の彼女に会ってみたいと思えるほど、目標がしっかりしていた。

interview02

ブライダル

名古屋ブライダルビューティー
専門学校
ブライダルビューティー科

国枝 実央さん
Mio Kunieda

のんびりした性格・・・

「私、のんびりした性格で、マイペースなんです」と華やかなブライダル業界へ飛び込んで行くとは思えない穏やかな表情で話してくれる。質問を続けても「休日は家の中にいることが多いですよ」100万円貰ったらと聞くと「貯金します」と堅実な返答である。その中、「親しい友人と食事に行くことが楽しい」と教えてくれた。「お肉料理が好き」と率直に言う。それでは、友達とは焼肉へ行くことが多い、と質問すると「それもあるけど、友達の食べたいものに合わせることが多い」と言う。話が進んでいくと、どんな時でも周りへの気配りができる人だと感じた。

女性に生まれて良かった

「女性に生まれて良かった、男性よりおしゃれもできるし、ヘアスタイルなども楽しめるし、ファッションは、シンプルな方が好みかな。今日のボトルネックなんか好きです」と言う。高校の時からファッション関係の勉強をしており、ウエディングドレスにも興味があった。ブライダル系の専門学校へ進み、ファッションの仕事をすることは彼女が決めた目標。就職もウエディングドレスの相談や海外・国内リゾートウエディングなどの紹介をする会社に決定した。確かに結婚式、ドレス、花嫁さんと聞くと華やかに思うが、それを支えるスタッフは堅実でやさしい人が良いのだろう。

自然体で、仲間を大切に

「やることはやる。効率よく」モットーを聞くと静かに教えてくれた。気負ったところは感じない。「ほどほどに楽しければ満足なんです」とここでも自分のペースを崩さない。しかし、自分の道はしっかり見つめているように感じる。「まずは仕事ができるようになりたい」「30歳までには結婚したいなあ」「子供が生まれても仕事と両立したいなあ」と、会話の中で時々、将来のことを口にする。彼女と話していると「女性が活躍する時代」などと大上段に構える必要はない。ただ自然体で自分の決めたことを、周りの仲間を大切に、一歩一歩進めることの良さを感じた。

interview03

建築

愛知産業大学
造形学部建築学科

秋山 紗也さん
Saya Akiyama

建築学科は奥が深い

「インテリアに興味があって入学しました」という秋山さん。ハウスメーカーに就職が内定し、卒業研究を進めている。その彼女に大学での4年間を聞いた。1年生のとき、先生に勧められて、大学のトイレを仲間と作りかえたことが印象に残っていると言う。「土壁も自分たちで塗ったんです。タイルの色やドアのデザインを決めたりして楽しかったです」と教えてくれる彼女の表情は生き生きとしている。現在は、全国の土壁で造られた住宅の数などを調べ、卒業研究としてまとめたい、と意欲的である。「インテリア=土壁」との出会い。何か造形学部建築学科の奥深さを感じた。

和風・自然素材・・・

インテリアの課題は、多種多様である。例えば東京銀座でカフェを出店するとしたら、との問題には「高級感あふれる街だから、逆転の発想で和風の自然素材を活用したインテリアを考えました。カフェは、立ち寄りやすさが第一です」と力強く話してくれた。また、美容院の課題では「先生のアドバイスもあり、一目で美容院と分かることを重視して、大きな窓がある店を設計しました」とのことであった。自分の家を建てるなら、「和風で天井梁が見えて、大きな窓で、そして畳の部屋は絶対必要・・・」と話す。「インテリア=人の幸せ」だと感じた。

大好きな地元へ帰り就職

男子バレーボール部のマネジャーとしても4年間活躍した彼女。中学高校とバレー部に所属していただけに抵抗なく入れたという。顧問の先生が役員をしていることもあり、大学リーグ戦の運営補助、各大学への連絡など忙しい日々だった、と言う。マネジャーを頑張ったおかげで、経営学部など他学部や他大学のマネジャーなどとも友達になれ、充実した大学生活を送れたようだ。「勉強とバレー部とバイトの4年間でした」と笑顔で4年間を振り返ってくれた。卒業後は、大好きな地元静岡市へ帰り就職する。将来は、インテリアコーディネーターとしての活躍を考えている。

interview04

デザイン

愛知産業大学
造形学部デザイン学科

松本 優衣さん
Yui Matsumoto

多くのデザインを学ぶ

「イラストなど絵を描くことが好きで、デザイン学科を選びました。でも、それほど強い気持ちではなく、漠然とした感じでした。大学の学科選択ってそんな感じで良いと思います」とにこりとする。「入学後は、技術的には初心者だったので、グラフィック、CAD、映像、プロダクトなど幅広く学ぶため、多くのデザイン科目を選択しました」と言う。「いろいろなデザインを勉強するうちに、より興味が湧いてきました」と4年間の学びを振り返り「大学では自分の作品のプレゼンなどもあり、人前で話すことにも自信がついた」と心の成長も語ってくれた。

やりがいを感じるデザインの分野

松本さんと話をしていると「デザインは人の心地をよくする。デザインは何処にでも必要。デザインは心を豊かにする」という原点に返る。3階ロビーの作品を眺めていると、松本さんが作成した岡崎市政だよりの表紙をはじめ、デザイン学科の学生が、商店街連合のフラッグデザイン、市民病院のハンドブック、原付のご当地ナンバーなどのデザインを担当し、地域社会で活躍している。自分で考えたことが形になり、それが人を喜ばせる。やりがいがある仕事であり、絶えず時代に合わせて、勉強しなければならない分野であろう。彼女に10年後は、と聞くと「デザインに大きく関わっていたい」と即答であった。

実践的な勉強ができた

大学では、ニーズに合わせて企画立案し、それを作品にする勉強を多くしてきた。パッケージデザインでは、展開図から作成した。また、グループで段ボール遊具を制作したことも良い思い出とのこと。特に名古屋のイベント企画では、「自然の少ない名古屋を変えようと、企画したこともあった」と楽しそうに語ってくれた。就職も決まり、来春から社会人になる。大学生になり1人暮らしも経験した。作品制作に忙しい中、アルバイトに汗を流したこともあった。彼女の大学4年間は、有意義な時間だったように感じた。今後も、デザイン一つひとつを大切に、仕事することだろう。

interview05

医療事務

ELICビジネス&公務員専門学校
ビジネススキル科
医療事務コース

山田 真由さん
Mayu Yamada

女性が働きやすい医療事務の分野

医療事務の勉強をする山田真由さんと会った。「この分野は、女性が働きやすいので、選びました」としっかり志望動機を口にする。高校生の時から、長く続けられる仕事を見つけたい、と考えていたようで、美容師と迷ったが、友人と一緒に来た体験入学で医療事務に決めた、と言う。就職も決まり、自分の選択は間違っていなかった、と2年間の学生生活に満足な様子。卒業後は、クリニックで受付や医療事務の仕事に従事する山田さんに、癒される患者さんは多くいることだろう。これからスタートする社会人としての人生で、輝く女性となることを期待したい。

自分のことは、自分で解決できる大人に

「就職したら、一度自宅を出て1人暮らしをしようと思っています。いつまでも親に甘えていられません」とさらりと言う。どのような大人になりたい、と聞くと「自分のことは、自分で解決できる人。人の手を借りずにできる人」と気負うことなく笑顔で教えてくれる。表情だけ見ていると、これだけのパワーが、どこに潜んでいるのかと思える。20歳とは思えない。そして、自分に厳しい。「子供ができても仕事は続けて行きたい。一生働く女性として、多くのことを吸収し成長したいですね。仕事をしながら家庭も大切にして、社会と関わり活躍するのが理想かなあ」と将来のビジョンを披露してくれた。

一生懸命頑張る人が好き

プライベートを尋ねると、少女のような表情でジャニーズNEWS、手越君のファンと目を輝かせる。コンサートに行き、またテレビ番組のチェックも忘れない、と笑顔で答えてくれた。逆境だったときも一生懸命頑張っていた手越君を応援したい、と話す優しい顔が印象的であった。宝くじで100万円当たったらと聞くと「カナダへ行きたい。でも8割は貯金する」と堅実な一面も見せる。最後にスイッチONするきっかけを質問すると「追い込まれないと、なかなかスイッチが入りません。追い込まれて追い込まれてです」と20歳の女子学生らしい生活も笑顔いっぱいで語った。

interview06

歯科衛生士

三河歯科衛生専門学校
歯科衛生士科

蒲生 早矢加さん
Sayaka Gamou

信頼される女性に

歯科衛生士を目指す蒲生さん。「社会や職場から信頼され、必要とされる人になりたい。まずは、職場で患者さん、歯科医師、その他スタッフの皆さんに信頼されることが目標です」とこちらの目をしっかり見て将来像を語る。思い上がることなく謙虚に語る姿に、清々しさを感じた。手に職をと思い、高校2年生の時、歯科衛生士を目指すことに決めた、という。その背景には、親しらずの治療で訪れた歯科医院の歯科衛生士さんに憧れたことがあったようだ。3年生になり、職場実習に行き患者さんと触れ合うことが多くなり、もっと技術を磨きたいと、実感している彼女。歯科衛生士としての将来が大きく広がっているように感じた。

資格は一生役立つ

歯科衛生士のことが理解不足の私に、仕事内容を大きく3つに分けて教えてくれた。
①歯科予防処置(歯石を取る等)
②歯科診療補助(歯科診療の補助や介助)
③歯科保健指導(歯磨きの仕方の指導等)
とのこと。実際に実習先では、多くの体験をしている。一言で表現するなら『歯科医院の看護師さん』ということ。3年間、専門学校で学びライセンスを得る。先生に聞くと「この職業は、子育て期間に一旦休職しても再就職が可能で、歯科衛生士の資格は生涯生かされます」と教えていただいた。これからは、女性がますます活躍する時代。良い資格、分野だと感じた。

生まれ育った街で

「私のことを大切に育ててくれた両親に感謝しています。でも私は祖母のことが大好きです」と屈託のない笑顔を見せてくれる。最近自動車免許を取り、祖母を助手席に乗せ、2人で出かけることもあると、うれしそうに話す。そのファミリーに育てられた彼女は、愛情に満ちた人として成長し、社会へ羽ばたこうとしている。就職先も自宅から通勤できる歯科医院が希望。周りの人を笑顔にする女性として、活躍する姿が目に浮かぶ。地道に、生まれ育った街で、人生を歩んで行く幸せを感じた。